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前サイトより

皇族バレネタです。
一期時点で書いたお話なので変なのはご了承下さい。






その日、アッシュフォード学園は騒然とした。
何故なら神聖ブリタニア帝国の第二皇子シュナイゼル・エル・ブリタニアが訪れたからだ。
それも授業中の生徒の居る教室に。
 
「こ、これは殿下! 何の御用で…」
 
教師が腰も低く尋ねるが、シュナイゼルは意にも解さす、ただ一人の生徒へと近づく。
 
「ロイドから話を聞いて調べたが本当だったとはね。やはりこの目で見るまでは信じられなかったよ」
 
「…何のことでしょうか、殿下」
 
ルルーシュは冷静に答える。
 
「解らないと?」
 
「えぇ」
 
シュナイゼルとルルーシュのやり取りについていけない教師と生徒たちは黙っているしかない。
否、それを作り出しているのはもはや、この場を支配したと言ってもいいシュナイゼルであろう。
部下を従え、ただ立っているだけで威圧感を感じるのは皇族だからだろうか。
 
「かくれんぼはもうお終いだと、私は言っているのだよ」
 
「だから私には何のことだか…」
 
「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア」
 
「…」
 
今は失われたルルーシュの本当の名を告げるシュナイゼル。
それを聞いた生徒たちは驚き騒ぐ。
それをシュナイゼルの部下たちが銃を構える事で静め、再び沈黙が降りる。
だがその沈黙を破る者がいた。
 
「殿下!」
 
それはスザクであった。
シュナイゼルは声の方へ視線をやり、姿を認めると目を眇める。
 
「君は確か、ユフィの…。しかし今、君に発言権はない」
 
不愉快そうにそう一刀両断すると、またすぐにルルーシュに向き直り真っ直ぐに見つめる。
 
「ルルーシュ」
 
「私はルルーシュ・ランペルージです」
 
「私が見間違えると? それと最初にも言ったがもう調べはついているんだよ」
 
そういうとスッと腕を上げた。
ルルーシュは反射的にそちらに目をやると驚愕した。
そこにいたのは妹のナナリー。
シュナイゼルの部下であろう者を横にナナリーが不安そうにしていた。
 
「お兄さま…」
 
「ナナリー!」
 
今にもナナリーの所へ行きそうなルルーシュをシュナイゼルはその身で留め、口端を吊り上げる。
 
「アッシュフォード家にもずいぶん世話になったようだね」
 
「ッ相変わらず卑怯ですね」
 
「おや、人聞きの悪いことを言う子だね。それでどうするんだい?」
 
言いながらスッと手を差し伸べる。
この手を取るのか取らないのか。
だがルルーシュにはもう、その手を取る道しか残っていなかった。
ナナリーはシュナイゼルの手の内、そしてアッシュフォード家を盾に取られては選択の余地なっどないではないか。
 
「…俺はどうすれば?」
 
「まずは私とともに」
 
取った手を引き寄せ、その胸にルルーシュを引き寄せると器用に片方の手袋を外し、その手ですいっと頬を撫ぜ指で唇をなぞる。
ビクリとルルーシュは震え、顔を紅くしながら弱弱しく抵抗をする。
その抵抗も可愛いのかシュナイゼルは楽しげに微笑うが、ここはまだ学園内、戯れもこの辺りまでだろう。
呆気なくルルーシュを離すと再びルルーシュを見つめる。
 
「…これより私、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアはシュナイゼル・エル・ブリタニアとともに……」
 
ルルーシュはその場で膝を折り、誓う。
その瞬間、シュナイゼルの顔には嘘偽りのない微笑みがのぼる。
 
 
 
 
 
私の愛しいルルーシュ
 
 
今度は逃げないよう籠を
 
 
 
―もう放さない
 
 
 
 
今の私にはその力があるのだから…
 
 
 
 
 
【終】
 
 

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