コードギアスの非公式ファンサイトです。
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前サイトより
なんかもうまだ新作作り貯めしてないというかなんというか。
あとは別サイトが軌道に乗るまでは・・・!
この話はスザクに厳しめですのでお気をつけを。
時は来た
長かったこの歳月
さぁ、今こそ―…
それはいつもと変わらぬ授業の最中のこと。
急に外が騒がしくなり、窓から外を見るとブリタニア軍人の姿。
名誉ブリタニア人で軍人である枢木スザクに自然と皆の目がゆく。
「スザク~、今日なんかあるのか?」
聞いたのはリヴァル・カルデモンド。
「ううん。何も聞いてないけど…本当なんだろう」
首を傾げながら答えるスザク。それを横目にルルーシュは口端を上げる。それには誰も気付かなかったが。
「実は黒の騎士団が~とかだったりして」
リヴァルは笑いながら冗談を言う。それにビクリと反応したのがカレン・シュタットフェルトこと紅月カレン。カレンは俯き、具合が悪そうに装う。
それに気付いたニーナが声をかけるが、ただ首を振るだけ。
「それにしてもなんだろうな~」
リヴァルは興味津々とその軍人たちを見る。否、教室にいる生徒…ルルーシュとカレンを除いた者たちも。教師は何事かと早々に教室を出て行ってしまっていた。
そして近づいてくる足音。
「まさかこの教室にきたりして…」
教室にいた生徒の一人が不安そうにそう呟いた途端、開かれる扉。
硬直する生徒達。
何故なら軍人の中心には第二皇子シュナイゼル・エル・ブリタニアの姿。
軍人達は室内に向け銃を構え、生徒達は怯える。その中、動いたのはスザクであった。
スザクはルルーシュを背にし、シュナイゼルに向き合う。
「シュナイゼル殿下、何事ですか?」
「君は…あぁ、ユフィの。枢木スザクだったかな?」
「はい」
「今日は大事な用があってね。そこをどいてくれるかい?」
口調は問いかけなのにその威圧感からか命令されてるかのように誰もが感じる。実際、命令なのだろう。だが、スザクにも引けない理由がある。
「今日は何の御用で、こんな所まで?」
「お前! 殿下に失礼であろう!!」
軍人が銃を構える中、シュナイゼルは片手を上げ、それを止めさせその手を口元にもってゆく。
「こんな所とは、アッシュフォードに失礼じゃないか? 大事な大事な箱庭なのだから…」
「ッ」
シュナイゼルは全てを見透かすように瞳を細め、スザクを見る。
スザクは自身の足が震えるのが分かったが、親友のルルーシュのためにもここは引けないと、そうスザクが決意し一歩足を踏み出しかけたとき、腕に手がかかる。
他でもないルルーシュの手が。
「…兄上」
「ルルーシュ、迎えにきたよ」
ルルーシュの呼びかけにシュナイゼルは微笑みを称え、その手をルルーシュへと差し出す。
教室の誰もが信じられないようにルルーシュとシュナイゼルを見る。
「ルルーシュッ!」
スザクはルルーシュを連れて行かれる危機感にルルーシュの腕を掴もうとした。
が、それは一発の銃声で邪魔される。
「クッ!」
思わず銃のした方へ目を向けるとそこには自身の上司、ロイド・アスプルンドの姿。
「…ロイドさん!」
撃たれた腕を庇い、睨むようにロイドを見る。
何故ここにロイドが。
「駄目じゃないか~。殿下とルルーシュ様の再会を邪魔しちゃぁ~。それに、君はユーフェミア殿下の騎士でしょぉ。勝手に僕の主に手をかけないでくれるかなぁ?」
にこにこといつもの食えない笑みでそう述べるロイドにスザクは目を見開く。
―『僕の主』?
「一体どういうことですか?!」
「ぉ~、こわいこわい。何、君…知らなかったの?」
「スザクには話していない。障害になるからな」
ロイドに応えたのはルルーシュ。それに対し、シュナイゼルは口元を押さえ、笑いながらルルーシュに言う。
「くくっ、ルルーシュ…それではあまりにも枢木スザクが可哀想だろう。仮にも親友じゃなかったかな? まぁ確かに話していたら『私達』の邪魔になったかもしれないが」
「親友ではありますが、シュナイゼル兄上以上の存在ではありません」
ルルーシュはシュナイゼルに近づき、その胸に抱きつきながら答える。
そのルルーシュの表情は頬を染め上げ、恍惚として、幸せそうであった。
スザクはその様子を信じられないというように見、その場に座り込む。
「…ルルーシュ」
呟きは教室に響き、そして落ちる。
全ては仕組まれたお芝居
果たしてピエロを演じていたのは誰だったのか
教室にいる誰もがわからない
そう、二人とその騎士以外には…―
【終】
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