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再録。
約2年以上前の代物。こえぇ・・・。
でもそれだけたったんですねぇ。
因みに昨日言ってたサイトはほぼ完成。
あとは作品書けばok。
萌えはあるんだけど何から書いていいのやら。
ルルーシュが目覚めたとき、そこは暗闇だった。ルルーシュは見極めようと目を凝らすが、身動きすら取れないことに気付く。そして声が出せないことにも。
椅子に座らされ目隠しをされ、そして椅子の肘掛に腕を固定され上体も固定され、さらに喉も固定されているのか圧迫感がある。
ルルーシュはこの尋常ではない自身の状態に何があったのかを思い出そうとするが、頭が痛い。
(そうだ、後ろから…)
徐々に思い出されることにルルーシュは蒼白する。自
分は拉致されたのだ、と。
(だが、何の為に…?)
ルルーシュが思考の奥へ入ろうとすると、部屋の扉だろうか、開く音がした。そして何者かが入室した気配が。
―カツカツ…
靴音を響かせ、近寄ってくる気配にルルーシュは身を強張らせる。せめてこの目隠しが無ければ、と思うがどうしようもない。
そしてルルーシュの座らされている場所まで来るとピタリと靴音は止み、服の擦れる音が響く。目が見えないからなのか、やけに音に敏感になる自分に悔しく思う。
クッと唇を噛んでいると、すっと手袋のされている手で頬を撫ぜられた。その気色悪さにルルーシュは総毛立つ。だが相手はそんなことに構うことなく、そのまま首筋へと滑らせていく。
「ぁ…ぅッ」
喉の戒めのせいで上手く声が出せず、うめき声しか出せない。そしてヒューヒューとした呼気が嫌に響く。
「…ルルーシュ」
聞こえた声にビクリと震える。
(シュナイゼル?! 何故、何故、何故ッ!!)
混乱する頭でルルーシュは考えるが答えは出ない。そして震える身体は一層震えを増し、歯の根も合わず、ただただ怯えるのみ。何故なら現在の状況は昔の仕打ちを思い起こされる状況だった。
そうだ。シュナイゼルは時たまアリエス宮に訪れてはまだ幼いルルーシュを連れ、そして誰にも言えない遊びに興じた。それは狂気じみて、幼いルルーシュには理解出来ないことばかりだった。こうやって縛ったり、犬のように這いつくばらせたり、大人の玩具で弄ばれもした。そしてその辺の名も知らぬ貴族にルルーシュを抱かせ、それを視姦することもあった。その後はルルーシュの前での惨殺。幾度も言われた「ルルーシュの白い肌には赤い色が似合う」と。もちろんルルーシュの身体にも見えない位置での無数の傷があった。それは消えることなく今でも残っている。
「探したよ、ルルーシュ。生きていたのなら、何故戻ってこなかった?」
「…ッ!」
「あぁ…声が出せないんだね。可哀想に。でも悪い子にはお仕置きだよ」
撫でていた手が離れ、ホッと息を吐く暇も無く金属物が押し当てられた。それはルルーシュにとってとても馴染みのある感触であった。シュナイゼル愛用のナイフ。何度血で汚されても変わることの無い其れ。
「まずは邪魔なこの服をどうにかしよう…」
そう言いながらルルーシュを戒めている紐は切らないよう、服にその刃を滑らせていく。服の切り裂かれていく音にルルーシュは絶望の音を聞いた。もう、逃げられない。
「ふふっ、可愛いよ…ルルーシュ。ほら、もうこんなに震えてる」
そう言って下肢に刃を当てる。ルルーシュのモノはこの恐怖の中、勃ち上がり、蜜を零しながらふるふると震えていた。その羞恥にルルーシュはその白い肌をピンクに染め上げる。
「っ、ぁ…」
「ルルーシュ、感じてるのかい? 相変わらず、淫乱だね」
「…ぐッ!」
「あぁ…咽頭が潰れてしまうよ」
上質な手袋の感触が喉を掠める。きっと喉には跡が付いているだろう。段々と息苦しくなり、涙が出るのを止められない。
シュナイゼルは粗方ルルーシュの服を剥ぎ取ると、今度はその匂い立つような色香を放つ身体へと刃を滑らせる。皮膚一枚の所で滑らせるそれは手馴れていて、スッと入った筋からは綺麗な血が滴り落ちる。
「ぃ…ッ、ぁ」
慣らされたルルーシュの身体は一瞬の痛さの後に疼痛感を残す。そんなことにも疼いてしまう自分の身体に嫌悪する。
「は…ッ」
だがルルーシュは自然と椅子に凭れ、咽頭の締め付けを和らげようとする。それに気付いたシュナイゼルは喉奥で笑う。
「本当にお前ほど私を楽しませてくれる子はいないよ」
ルルーシュの足を掴むと肘掛の上の腕まで持ち上げ、まるで幼い子がおしめを替える時のような格好にする。するとルルーシュ自身から溢れ出る蜜が後孔へまで滴り、椅子を濡らす。
それを見たシュナイゼルは口端を上げる。それが気配で分かったルルーシュは悔しげに口唇を噛む。
「…ふっ、」
「そうだ、ルルーシュ。お前に会わせたい人物がいるんだよ」
―コンコン
「あぁ、ちょうど来たね」
『シュナイゼル殿下ぁ~?』
「入って構わないよ」
シュナイゼルの許しを得、部屋へと入ってきたのは、シュナイゼルの部下であり伯爵位を持つ、ロイド・アスプルンド。ロイドは部屋へと入った瞬間目に入った光景に珍しく目を見開き驚く。
「…これはまた、趣味が悪いですねぇ~」
「可愛いだろう? 私のルルーシュは」
「まぁ、ルルーシュ殿下は亡きマリアンヌ様に似てお美しいですからねぇ~」
ルルーシュは一人訳も分からず、誰かを見極めようと耳を澄ますが、相手の方から名乗ってきた。
「ルルーシュ殿下、覚えてらっしゃいますでしょうか? ロイド・アスプルンドです」
すっと気配もなく近づき、名乗る。
その覚えのある名にルルーシュは記憶を辿る。それはシュナイゼルの知己の名ではなかっただろうか、と。確か一度だけシュナイゼルとともに会ったことがある。アイスブルーの瞳が印象的な青年。
「で、シュナイゼル殿下ぁ~。僕は何のために呼ばれたんです~? こんなお楽しみの最中」
「いや、君にも手伝ってもらおうかと思ってね」
「はぁ~、でも僕もまだ殺されたくないですしねぇ」
「ふふっ、殺さないよ。君にはルルーシュの騎士になってもらいたいのだから」
微笑みながらさらっと重大なことを述べるシュナイゼルに聞いていた二人は驚く。
「あはっ、冗談は止めてくださいよぉ~。僕は騎士の訓練なんて受けてませんよぉ?」
(どういうことだ?)
ルルーシュは余計に分からなくなってきた状況に混乱する。だが、これだけはわかる。シュナイゼルの言っていることは冗談ではないということを。
「そうだったかな? 私には誰かの騎士になりたくて軍人になったと思ったが」
「…それ、どこで聞いたんですかぁ~? 冗談甚だしい」
「まぁ、そう言うことにしておこう。で、私のルルーシュを可愛がってくれるのかい?」
「…僕にはそんな趣味ありませんけど、命令なんでしょぉ~?」
「わかってるじゃないか」
「仕方ありませんねぇ。でも殿下と違って、こういうことは得意じゃないんですが」
「じゃあ、私は少し仕事をしてくるよ。これでも忙しくてね」
シュナイゼルの去る気配にホッと安堵するルルーシュ。
そして部屋には自由を奪われたルルーシュと呼び出され騎士へと任命されたロイドだけが残った。