コードギアスの非公式ファンサイトです。
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前サイトより。
予約更新です。
本日は友人宅へお泊り予定なのでv
楽しんでくるぞー!
カツカツ
靴音を響かせ歩くのは神聖ブリタニアの第二皇子、シュナイゼル・エル・ブリタニア。
彼が向かうはアリエスの離宮。
そこは「閃光のマリアンヌ」とも謳われた皇妃の宮。
だが彼の目的はマリアンヌ皇妃ではない。
マリアンヌ皇妃の長子、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアだ。
歳の離れた半分しか血の繋がらない弟だが、才色良く、見目もマリアンヌに似て幼いながらも艶かしい。
この権謀術数渦巻く兄弟間の中、シュナイゼルが珍しく気に入っている。
僅かな自然を残す麗しい庭園で母子は戯れていた。
だが、こちらの視線に気付いたのだろう、マリアンヌが立ち上がり急いでこちらへ来る。
「これはシュナイゼル殿下。今日は…」
「あぁ、ルルーシュとチェスの約束をしていたもので。ルルーシュをお借りしても?」
話しかけてきたマリアンヌににこやかに尋ねる。
少し遅れてやってきたルルーシュがやや頬を染めシュナイゼルを見上げる。
「兄上! 来て下さったんですね!」
「少し見ないうちに大きくなったね」
傍に寄ってきたルルーシュの髪を撫ぜながら言う。
それにルルーシュは嬉しそうに微笑った。
「本当ですか?!」
「あぁ。もう私にも抱き上げられないかな」
「えぇ!?」
ほんの冗談に本当に悲しそうな顔をするので、つい笑ってしまった。
サッと身を屈めルルーシュを抱き上げながら「冗談だよ」と言うと、頬を膨らませ拗ねた表情をする。
それもまた愛らしく、シュナイゼルを楽しませるものでしかない。
「さぁ、部屋へ行こうか。どれだけ強くなったか楽しみだよ」
「今日は負けません!」
自分の息子と第二皇子のやりとりを微笑ましそうに見ながら、マリアンヌは二人の邪魔をしないようその場を立ち去る。
「そうだ。今日は賭けをしようか?」
「賭け…ですか?」
「そう。負けた方が勝った方の言うことを聞くっていうのはどうかな?」
「どんなことでもですか?」
「出来ることと出来ないことはあるがね。それとも自信がないかい?」
ルルーシュは大の負けず嫌いだ。
こう言えば、必ず乗ってくる。
ルルーシュの部屋へ向かいながら、そんなことを話しているとアッという間に部屋の前まで着いてしまった。
「わかりました! 後悔しないで下さいね、兄上」
「あぁ」
* * *
「チェックメイト」
言った瞬間、瞳に涙を浮かべ、唇をかみ締めるルルーシュがいた。
もちろん今回もシュナイゼルの勝ち。
ルルーシュはシュナイゼルに未だに勝てたことはない。
いい所までいっても、いつも巻き返される。
同じ年上の兄、クロヴィスには勝てるのに、どうしてもシュナイゼルには勝てない。
「…負けました」
「そんな顔をするものではないよ。可愛い顔が台無しだ」
「だって…っ」
シュナイゼルは立ち上がり、ルルーシュの前に跪き顔をあわせると、そっと指先で瞳の淵を拭ってやる。
「今日はさすがに危なかったよ。今までで一番良かったよ、ルルーシュ」
「でも、負けました」
「確かにそうだが、今回の問題点は次に生かせばいいだろう?」
「はい」
やっと涙が収まったのかそっと微笑むルルーシュ。
それを見て、シュナイゼルも微笑む。
そして膝を上げルルーシュを抱き上げると、ルルーシュの座っていた椅子へと座り、ルルーシュは自分の膝へと座らせる。
「じゃぁ、早速お願いを聞いてもらおうかな?」
「ほぇ?」
「おや、忘れたのかい? 賭けだよ」
「いえ、忘れてはないですけど…」
ルルーシュは不安そうにシュナイゼルを見上げる。
一体何をさせられるのだろう。果たして自分に出来ることだろか。
「―――」
そっとルルーシュの耳元でシュナイゼルは囁いた。
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