コードギアスの非公式ファンサイトです。
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新連載です。
ものっそ訳わかんない話かもしれないです。
でもこんなん好きな私・・・。
あえて設定は出しませんでしたが、欲しい方いましたらupします。
でも最低限になることだご了承下さい。
いい加減、本命連載したーい!
次こそはっ!!
ザーッ
こんな雨の日には嫌でも思い出す。
あの日のことを―
Träumt eine Puppe
「あら、また呑んでるの~? ルルが心配するんじゃない??」
一人飲み明かしてるスザクに声をかけてきたのは、仕事上でも関わりのある、そして昔馴染みの紅月カレンだ。
「ふん」
チラとカレンを見、手元のグラスを呷る。
「あ~、まぁ今日は雨だからねぇ…。ルルには私から言っとくけど、あんま冷たくしちゃ駄目よ? あの子は<ルルーシュ>じゃないんだから」
「当たり前だ。二度と言うな」
いかにも不愉快だという表情を隠しもせず、カレンを睨む。
カレンはそれにも慣れてるのかさして気にもせず、「じゃあね」と去っていく。
「一体何しに来たんだあいつは」とスザクは思ったが、どうせ要らない気を利かせただけだろう。
「はぁ…、気が殺がれた。マスター」
会計を済ますと帰路を辿る。その足は重い。
そして自分の家の前まで来ると、深くため息を吐く。本当に気が進まない。
だがジッとしている訳にも行かないので、カードキーを取り出しパスワード入力をし、中へ入る。
「おかえり! スザク」
すると掛かる声。
スザクが作った【人形】。その証拠に首元には『1205』のナンバリング。
通常だったら製作した【人形】を傍に置いておくことなど無い。スザクに限っては。
だがルルは何の指示もしていないのに起動してしまった。スザクの目の前で。
だからルルの主人はスザクなのだ。スザク自身が認めたくなくとも変えられない事実として目の前に在る。
「何をしているの?」
出た声は冷たい。
「夕飯を作ってたんだ。食べるだろう、スザク?」
「そんなことしなくていいって何度言えばいいのかな?」
そう、ルルはただの【人形】にしては異質過ぎた。その言動、容姿全てが。
主人であるスザクに対する態度、言葉全てが【人形】として有り得ない。
そしてその容姿、声はスザクに過去を思い起こさせる。
だから、スザクを苛立たせる。
「だって、お前自分じゃちゃんと食わないだろう」
「君には関係ないよ。とにかく僕は工房に入るから」
勝手に入らないでね。と釘を刺し、その場を去る。
ルルを見ずに。
あるはずのない罪悪感が疼くから。
「あ、おい…」
「食べてきたから」
そう、君なんて要らない
僕が、
俺が、
求めるのは―――
【続】
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