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はい、2話です。
ここはさくさく進めちゃいました。
色々な意味であまり長く書けないところなので。
とある一文に自分でノックアウトされまして;
指がぷるぷるしました。あそこは笑うところではないですからー!(逃)
でも仕方ないんだよ!ロイドさん伯爵のお宅なんだもん!!
ロイドはシュナイゼルとの密談後、その足で示された部屋の前へとやってきた。
だが流石に二の足を踏む。
こういうときだけ自分を使う友人を恨むばかりだ。
「でもずっとこうしてられないからねぇ」
―コンコンッ
「はいりますよぉ~と」
扉を開けた瞬間鼻をつくのはむっとした同じ男なら分かる臭い。
やはりという気持ちとこれからのことを思うと面倒だと思う気持ちがない交ぜになった溜息を一つ吐く。
そして返事がないのをいい事にそのまま奥のベッドルームへと向かう。
扉は閉まっていない。
「ルルーシュ殿下ぁ?」
「…」
乱れたシーツの上、何の後始末もされてない状態で虚ろに横たわるルルーシュ。
まだ幼い皇子には自分の身に何が起きたのか分からないのだろう。
ロイドは傍まで近寄り膝を付くと冷静にルルーシュの様子を伺い、自身の懐から持ち合わせのハンカチーフを取り出すとベッドサイドの水差しから水を受け、十分に染み込ませ手のひらで温める。
「じゃぁ失礼しますねぇ」
白い小さな身体に痕跡を消すようにソッと手を伸ばす。
顔から胸へと拭ってゆき、下腹部へといったところでルルーシュの足がピクリと動く。
「…ぁ、ゃッ! ぁにうえッ!!」
次第に抵抗が強くなり、恐慌状態に陥ったルルーシュはロイドが見えていない。
ロイドは眼鏡を押し上げ暫し考える。
そしておもむろにルルーシュを抱きしめ耳元で囁く。
「僕は貴方の兄上ではありません」
トントンと赤子を宥めるかの様に背中を緩く叩きゆっくり言い聞かせる。
「それに兄上も貴方が憎くてこんなことをした訳じゃない。好きだからですよ」
「…ぁ、ぅ…きょ、だぃでは…こんなことッ!」
「それは貴方がまだ幼いから分からないだけです。あの方は貴方の事を愛しておいでです」
「…ぅそだッ! ッ、も、ゃめて…くださぃ、…兄上ッ!!」
再び暴れ始めたルルーシュ。
「やっぱり、子供お守りは僕のキャラじゃないんですけどねぇ」
ルルーシュに聞こえないように、と言っても今のルルーシュには聞こえないだろう。ポツリと言い、大きな溜息を吐く。
心底面倒だと顔が物語っているがルルーシュからは見えない。
「じゃぁ僕に守らせて下さい」
「…」
「何者からも」
ぽろぽろと紫眼から雫を落としながらロイドを呆然と見るルルーシュ。
ロイドはそのうちに残り僅かな後始末をやり終え、ルルーシュに服を着せる。
最後のボタン一つを掛け終えると付いていた膝を上げる。
「待て!」
キュッとロイドの袖口掴みルルーシュが止める。
「どこへ行く!?」
「私のやるべきことは終わりましたから」
にこりとチェシャ猫の様に微笑みお暇を、とロイド。
「僕を守ると言っただろう!」
「殿下には私以外にも沢山いるのではないですか? 私には理由がありません」
「なら作ればいい! そう、騎士に。僕の騎士になれ!」
ロイドはそれを聞きシュナイゼルの言う通りの人物像だと思う。
そこを利用されたと言っても良いルルーシュに同情を禁じえない。
幼いが故に潔癖で汚い大人に利用され騙される。
幼いが故に潔癖で汚い大人に利用され騙される。
「いいんですか? 私なんかで」
「それと僕の前で猫なんて被るな! 不愉快だ」
必死に睨み付ける様は可愛らしい子猫が噛み付いてくるようで。
「あはぁv わかりましたぁ」
にこりと笑えばふわりと微笑む幼い皇子。
それは一輪の可憐な華が綻ぶようであった。
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