コードギアスの非公式ファンサイトです。
腐な内容満載ですので苦手な方は即リターンでお願いいたします。閲覧なってからの責任は負いかねますので自己責任でお願いいたします。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
前サイトより。
一期の頃に書いた騎士もの。
因みにチラッと出てくるスザクがお気に入りだったり。
たぶんユフィの騎士と思われ。
次回小説更新は『TRIFLE』2話を目指します!
体調と相談しつつ・・・。
「ロイドの奴っ…!」
ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアはイライラとした足取りで廊下を突き進む。
何があったのか、それは数分前のこと。
妹ナナリーとお茶にしようと、テラスへと足を踏み入れた途端目に入ってきた光景にルルーシュは目を疑った。
それは自分の騎士であるロイド・アスプルントがナナリーの手を取っていたからである。
ルルーシュはそれを見るや黙って出て今に至る。
「くそっ!」
「皇族にあるまじき行為だね」
ルルーシュが悪態を吐いた途端、掛けられた言葉にルルーシュはそちらへと目を向ける。
そこには義妹のユーフェミアの騎士で友人の枢木スザクの姿。
「スザク」
「ルルーシュ殿下、どこで誰が見ているかわかりませんよ?」
「…」
スザクに『殿下』と呼ばれるのを嫌うルルーシュに睨まれると、スザクは笑いながら冗談だよ、と言う。
「て言うか、ルルーシュ、もしかして泣いてる?」
気配を感じさせないようそっと近づき、その高貴なアメジストが潤んでいることを指摘する。
そして顔を近づけるとペロッと目元を舐める。
その仕草は猫のようで、ビックリしたルルーシュは思わず笑う。
「良かった。ルルーシュの泣き顔なんてみたくないからね。で、原因は…」
言いかけたところ素早くルルーシュから離れる。
ルルーシュは訳が分からず、きょとんとするが、ある声が聞こえるとビクリとする。
「僕の殿下に何してるのかなぁ~、枢木くん」
それはロイドの声。
しかも普段聞かない声音にルルーシュは震える。
「なるほどね。ロイドさんか。ここは引きますけど今度ルルを泣かせたら僕がもらいますからね」
最後はロイドに向けて言葉を投げスザクは去る。
するとその場にはルルーシュとロイドの二人きり。
重苦しい空気が漂う。
「殿下、枢木くんと何をしてらしたんですか?」
「別に…ロイドには関係ないだろう」
「関係なくないでしょう。僕…私は貴方の騎士なんですから」
ロイドの顔をまともに見れなくてそっぽを向くルルーシュに、跪きその白い手を取るロイド。
だがそれがルルーシュの気に障った。
「お前なんか、ナナリーの騎士になればいいだろう! その方が似合いだし俺も安心だ」
手を振り払い、思っても無いことを言ってしまったルルーシュは後悔する。
そしてロイドは一瞬なんのことかわからず呆然とする。
だが言葉の意味を理解すると、立ち上がり、ルルーシュに向き直る。
「殿下、本気で言ってますか? いくら殿下の言葉でも怒りますよ」
「冗談で言えるかっ」
「何度言ったら分かるんですか、僕が全てを捧げるのは貴方だけだと」
「だって、さっき…ナナリー、と…」
ぼそぼそっと言われた言葉にロイドは一転微笑むと、ルルーシュを抱きしめる。
「あはっ、ルルーシュ殿下、嫉妬してくれたんですねぇ~」
いつもの調子のロイドにムッとするルルーシュだがロイドの説明を聞くと頬を真っ赤に染め上げる。
なんでもナナリーはロイドにとってルルーシュの妹だからということもあって特別らしい。
しかもその時ルルーシュの話をしていて、危うく石に躓きそうだったナナリーを助ける為に手を取ったとか。
ルルーシュは嫉妬深い自身にも、それを露呈してしまった自身も恥ずかしく顔を上げられない。
「さっきは殿下が浮気してるのかとドキドキしちゃいましたよぉ~」
「浮気?」
「枢木くんとですよぉ。どうしようかと思いました、僕」
「スザクとは友達だ! 俺が好きなのは―…」
「あはっv 僕も殿下だけですよぉ~」
ロイドだけにしか聞こえない声で発せられた言葉にロイドは笑みを浮かべると抱きしめたルルーシュの身体を掻き抱くようにする。
ルルーシュもそっと微笑むとロイドの背に手を添える。
―やっと僕だけの皇子になってくれましたね、ルルーシュ殿下
【終】
ちなみに後日談というか、ナナリーとロイドさんの会話↓
「お兄様とはその後どうなんですか」
「いやぁ、変わりませんよぉ~」
「私、ロイドさんがお兄様の騎士でホッとしているんです」
「どうしてですかぁ?」
「だってスザクさんだったらとっくにお兄様のこと壊してそうなんですもの」
こんなんだったらいいな、と。
PR
この記事にコメントする