コードギアスの非公式ファンサイトです。
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これまた、前サイトからの転載です。
メモリがひょっこり見つかったので、こうやって上げていこうかな?と思います。
皆様には混乱を来たせてしまう可能性があるのですが…。
まぁ、こんな駄文は自分しか書きませんからね(笑)
でも以前はロイルルサイトだったのでロイルル文ばかりで自分でもびっくりです。
見事にロイルルとシュナルルばかり。
今も好きですけどねVv
情事後の気だるい雰囲気の充満する部屋。
ルルーシュとスザクはベッドに横になり、他愛もない話をしていた。
「ルルーシュ、僕少し忙しくなるからなかなか会えなくなるけど…」
「今更だろう」
「そうだね」
「あ。お前、明日学校行くか?」
「行くけど。まさか、ルルーシュ行かないの?」
「あぁ、ちょっとな…。会長に宜しく言っておいてくれ」
「? わかった」
ルルーシュはその返事を聞くと瞳を閉じ、眠る体勢を取る。
スザクはそんなルルーシュを訝しげに見た後、自分もその瞳を閉じた。
寝静まった部屋。
ルルーシュはそっとその紫電の瞳を開き、スザクの腕の中からその寝顔をじっと見る。
―…スザク
『 』
* * *
ルルーシュがアッシュフォード学園の門を潜るとそこには黒塗りの高級車が止まっていた。
なんのことはない。ここでは珍しい光景でもないと、ルルーシュはその脇を通ろうとした。
だが突然その扉は開きルルーシュを中へと引きずり込む。
「なっ?!」
そして扉は閉まり、車は発進する。
ルルーシュは状況を見極めようと自分を捕らえる腕を辿る。
「ッシュナイゼル…兄、上!?」
「ルルーシュ」
自然と身体が震える。
何故此処にいるのか。何故自分は彼の腕の中にいるのか。
ルルーシュはパニックを起こす。
「ぁ…あ、な…んで?」
「落ち着きなさい、ルルーシュ。何も取って食いはしないよ」
皇族然とした微笑みを湛え、ルルーシュをそっと自身の膝の上に乗せる。
それは嫌がおうにも過去を思い起こさせ、ルルーシュは蒼白する。
嬲られた記憶が、封じ込めていた記憶が、今呼び起こさせられる。
「ルルーシュ、迎えに来たよ。待たせたね」
「な、んで…」
「久しぶりに会ったというのに、そればかりだね。自分のモノを手元に戻すことに何か理由がいるかい?」
「あ、れはッ!」
「それにもう、あの時の私と違う。今の私とお前なら皇帝の座を奪うことが出来る。お前の望む世界を私は与えられるのだよ」
「ぇ…」
シュナイゼルは艶やかなルルーシュの黒髪を梳き梳かしながら、子供に言い聞かせるようにそう言うとそのまますっと頬を撫ぜる。
「争いのない世界を。お前が望むならどんな世界にでもしよう。もちろんナナリーにも最先端の医療技術の提供を」
それは甘い言葉だった。
ルルーシュの望みはブリタニアをぶっ壊す、そのただ一念だったが、ふとスザクの言葉が頭に浮かぶ。
内から変える。そんなもの理想論だと思ったが、俺が兄上の元へ行けばそれが為る。
これ以上、血を流さず、恋人とも闘わず。
そしてナナリーも…。
「そ、れは…でも、」
「信じられないかい? だが現にお前にはそれを為せる力があるだろう?」
そう言うとそっとルルーシュの左目に触れる。
「まさかッ、知って…?!」
「クロヴィスはそういう研究にだけは長けていてね。あぁ、私にかけようだなんて思わないように。ナナリーがどうなっても知らないよ?」
暗に保険はかけてあると言いたげに口端を上げて微笑う。
「…わ、かりました」
そっと差し出された手を取る。
俺がこの先どうなろうとも、ナナリーとスザクだけは…。
数ヵ月。
突然の皇帝の崩御とともにシュナイゼル・エル・ブリタニアが帝位へ就いた。
その隣には亡くなったはずの第11皇子ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアの姿。
そして全エリア解放の宣言。
それを見ていたスザクは血が出るほどに手を握り締め、涙した。
「ッ、ルルーシュ…!」
【終】
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