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前サイトより。

ホント、ロイルル更新多すぎですね;
スザルル更新もしたいのですが…。
小児科医ルルとか。仕事してて悶々してるのですよー!

因みにコレ、ロイルル←スザ狙いで書いてたものです。





僕がルルーシュ殿下を探していると、楽しげに笑う貴方がいた。
そこにはナナリー様と枢木くん。
何を話しているのだろう、とそっと近づいてみる。
 
「ふふっ、あの時のお兄様泥まみれになっちゃって…」
 
「そうそう。まさかあそこで転ぶなんて、ルルーシュじゃないと出来ないよ」
 
「ッ、あれはわざと転んだんだ!」
 
なるほど。昔話をしているのか。
 
「で、その後、お兄様がスザクさんに抱きついて大変だったんですよね」
 
「そうだよ。僕まで泥だらけで。仕方ないから二人でお風呂入ったよね」
 
「あぁ」
 
殿下と枢木くんが一緒に…。
正直ショックだった。小さい頃とはいえ、僕の知らない殿下がいるだなんて。
探していたことも忘れ、その場を去ろうとした僕に声がかかる。
 
「ところでロイドさん、何か用ですか?」
 
声をかけたのはもちろん気配に聡い枢木くん。
仕方なく三人に姿を現す。
 
「あはっ、殿下にちょっとぉ~。でももういいです~」
 
「ロイド?」
 
「あ、僕そろそろユーフェミア様のところに行かなくちゃ。じゃ、ルルーシュまた」
 
「まぁ、じゃぁお茶の時間は終わりですね。ロイドさん、お兄様を宜しくお願いします」
 
二人っきりになってしまった。
気まずい雰囲気が流れる中、言葉を発したのはルルーシュ殿下。
 
「どうしたんだ? ロイド」
 
「いえ~」
 
「なんでもないって顔じゃないぞ。何か急用か?」
 
「本当に…」
 
「ロイド!! 俺が命じる。何でもいい話せ!」
 
ルルーシュ様は煮え切らない僕に耐え切れなくなったのだろう、イライラと足を動かしている。
僕は迷った。本当のことを話したらきっとルルーシュ殿下が困る。
でも騎士である僕には命令ならば逆らえない。それがルルーシュ殿下なら尚のこと。
 
「…僕の知らない殿下がいることに耐えられなかっただけです。情けないですねぇ~、僕も」
 
ははっと自嘲とともに吐露する。
すると殿下が椅子から立ち上がり、僕の傍までくる。
そしてその白い手で僕の頬に触れながら、呟く。
 
「…俺も同じだ。お前の過去に嫉妬する。どんな学生時代をおくったんだろう。シュナイゼル兄上との出会いは、今までどんな女と付き合ったんだろう、考え出したらきりが無い。俺の方が情けない…」
 
だんだん俯いていく殿下。
その殿下はいつもよりも儚くて今にも消えてしまいそうで怖かった。
だから壊さないように、でも離れて行かないようにギュッと抱きしめる。
 
「殿下…ルルーシュ様…」
 
「…ロイド」
 
そっと僕の服が握られる感触がした。
 
「ロイド。今度から少しづつでもいいから話していかないか。お互いの知らないことがないくらいに」
 
「いいんですか? その…」
 
「いいんだ。お前の過去なら。その歳で女性経験がない方がおかしい。確かに嫉妬するかもしれない。怒るかも知れない。でも、過去は変えられない。それに今は俺のロイドだろう…?」
 
「えぇ!」
 
僕は嬉しくて嬉しくて殿下を抱きしめる腕に力を込める。
 
 
 
確かに過去は変えられない
 
 
 
 
でも未来は変えられる
 
 
 
 
 
いつまでも貴方のお傍に―…
 
 
 
 
 
【終】
 

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